避妊以外で低容量ピルを勧めたい3つの理由
引き続き
「3つの理由」シリーズのブログを
書いていきます
今日は低容量ピル(以下ピル)について
ピルを飲みはじめてよかったことは、この3つ!
・月経がとてつもなく軽くなった
・月経周期が固定された
ピルというとどんなイメージでしょうか?
「避妊薬」のイメージが強いと思います
恥ずかしながら、医療従事者である私もそうでした
しかし、ピルは月経困難症や子宮内膜症など
様々な疾患に処方される薬です
日本では処方箋が必要な薬ですが
海外では市販薬として手に入る国が多いです
市販されていないこともあり、
ピルの普及率が低く、身近な薬ではなく
聞いたことあるけどよくわからない、と思っている人が多いのでは?と考え
ブログに書いてみることにしました
以外避妊法のデータ引用です
国連の発行している「避妊法2019(Contraceptive Use by Method 2019)」のデータ によると、日本のピル内服率は2.9%とされています。
英国26.1%、フランス33.1%、 米国13.7%と比べると、日本はピル後進国であることがわかります。
普及率が低い最大の原因は
避妊薬として使用する場合、保険診療にならず費用が高いことでしょう
避妊以外の理由での処方の場合は
費用も高額ではなく、
現在わたしが服用しているピルは
ヤーズという薬のジェネリック薬品で
月に診療費含め1300円程度(ワンシート)です
圧倒的にピルをのみはじめてからの方が
QOL(quality of life)があがったと感じているため
費用は負担ではありません
少しでも月経にまつわる苦痛がある方は
ピルの検討をお勧めします
では
勧めたい理由ひとつめ
・月経がとてつもなく軽くなった
休薬期間のあるタイプと
プラセボ(薬の成分が入っていない錠剤)のあるタイプ
の2種類ありますが
ピルは1シート、28日クールです
わたしの場合、プラセボのあるタイプを使用しているので
24日分は薬の成分(黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合薬)
25~28日分はプラセボ錠
となっています
プラセボ錠を飲みはじめてから出血(月経)がはじまります
先月のわたしの場合、プラセボ錠4日目で月経がはじまりました
そして翌日からは薬の成分が入った錠剤を飲みはじめるので
月経は2日で終わりました
月経量、日数、生理痛ともに減少し
本当に月経中の苦痛がとてつもなくラクになりました
勧めたい理由ふたつめ
以下日本産婦人科学会からの引用です
月経前症候群とは月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものをいいます。
精神神経症状として情緒不安定、イライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下、睡眠障害、自律神経症状としてのぼせ、食欲不振・過食、めまい、倦怠感、身体的症状として腹痛、頭痛、腰痛、むくみ、お腹の張り、乳房の張りなどがあります。とくに精神状態が強い場合には、月経前不快気分障害(premenstrual dyspholic disorder : PMDD)の場合もあります。
(中略)
薬による治療
- 排卵抑制療法(排卵を抑える治療法)
排卵が起こり女性ホルモンの大きな変動があることがそもそもの原因なので、排卵を止め女性ホルモンの変動をなくすことで症状が軽快します。低用量経口避妊薬(OC、低用量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)は少ないホルモン量で排卵を止めます。これらの薬は副作用が少なく、服用している期間だけ一時的に排卵を止めるものなので、服用を止めるとすぐに排卵が回復します。その後の妊娠には影響を与えません。
わたしはイライラ、抑うつ、倦怠感、頭痛などの症状に悩まされていましたが
ピルを飲みはじめてからなくなりました
心身ともに体調が安定し、仕事の効率改善や家族との関係も改善したように思います
勧めたい理由みっつめ
・月経周期が固定された
もともと月経不順があり、いつ月経がくるかわからない状態でしたが
ピルを飲むことにより月経周期が固定されました
副作用がでることもあると産婦人科で説明がありましたが
わたしの場合は全く副作用はありませんでした
苦痛を我慢せず、一度ピルを試してみてください